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円通寺良寛堂の改修工事

円通寺 良寛堂

2024年4月2日

 現在、円通寺の境内にある良寛堂の改修工事を行っています。工事の内容などについて、森本工務店の梶谷一樹さんに伺いました。
 今から326年前の1968年に徳(とく)翁(おう)良(りょう)高(こう)禅師によって曹(そう)同宗(とうしゅう)の寺院として開山されたといわれる円通寺の境内には、いくつかの建物があります。 このうち本堂の南にある良寛堂の改修工事を今年の2月から行っています。 本堂と同じ時期に建立されと思われ、現在、良寛堂と名付けられている建物は、もともとは修行僧が寝泊まりする衆寮(しゅうりょう)で、多い時には20数人が生活していたと言われています。
 今から245年前の1779年、22歳の時に円通寺にきた修行僧、良寛も ここで過ごしたと伝えられています。
 倉敷市によると、円通寺は、建築当初の姿を良好な状態で保っている数少ない建物のひとつで、建築史的にも価値が高い建造物だということです。
(インタ)
 改修工事では、4日から、屋根の瓦を全ておろし、2週間ほどかけてコケや汚れを綺麗に洗い落すそうです。 梶谷さんによると、茅葺屋根は、建築基準法により新築では禁止されていますが、他に勝るものはないと言っても過言ではないほど、保温や断熱、通気に優れているそうです。 茅葺の屋根は20年程で葺き替えが必要となるそうで、前回は1998年に行っています。 綺麗にした瓦を葺いた後(のち)、6月から茅葺に取り掛かるそうで、全ての工事が終わるのは12月の予定です。