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週刊かわら版

良寛茶会

円通寺 良寛荘

2015年4月12日

良寛茶会が開かれました。岡山4大茶会のひとつとして、毎年多くの茶道の愛好家が訪れる「良寛茶会」が円通寺と良寛荘で開かれました。この茶会は、かつて玉島の円通寺で修行した良寛の遺徳を顕彰するとともに、玉島で親しまれてきた茶道の文化を広く知ってもらおうと、昭和24年から始まったものです。円通寺の本堂では、茶会を前に、良寛を偲ぶ法要が営まれ、この茶会を主催する聖良寛奉賛会や 茶会に参加した茶道の流派の代表が焼香を行いました。その後、茶会が始まり、藪内流と表千家流、それに裏千家の3つの流派と、煎茶の茶席が、円通寺と良寛荘の2か所に設けられました。このうち、藪内流の茶席では、柏島の安藤 瑞子(かずこ)さんが席主をつとめ、茶室に生けた花や掛け軸について説明し、訪れた多くの人をもてなしました。この日は、天気にも恵まれ、3千人が足を運び、一服の茶を味わいました。また、良寛茶会の開催に合わせて、良寛荘では、容真流によるいけばな展も開かれ、20人の会員が作品を展示しました。容真流は、黒崎の寺、妙立寺(みょうりゅうじ)に本部を置く華道の流派で、現在は、住職の貫名 龍祥(ぬきな りゅうしょう)さんが五代目の家元を務めています。今回のいけばな展は、「自然と親しむこと」をテーマにしていて、春らしさを感じさせる作品の数々が、訪れた人を魅了しました。