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週刊かわら版

川田甕江資料を読む会 熊田恰の碑文を朗読

八重籬神社

2015年9月15日

玉島出身の漢学者・川田(かわた) 甕江(おうこう)の資料の解読に取り組んでいるグループが、高梁市の神社に出かけ、熊田(くまた) 恰(あたか)の功績について書いた碑文(ひぶん)を朗読しました。連島の三宅(みやけ) 昭三(しょうぞう)さんが代表をつとめる「川田 甕江 資料を読む会」の会員・10人が、高梁市にある八重籬(やえがき)神社を訪れ、甕江が熊田(くまた) 恰(あたか)について綴った(つづった)碑文(ひぶん)を朗読しました。会の代表をつとめる三宅さんらは、西爽亭で行われた歴史資料の展示会で、八重籬(やえがき)神社にある碑文(ひぶん)の拓本の原本を見て感銘を受け、今年の春先に漢文の読み下し(よみくだし)の作業に取りかかりました。碑文には、備中松山藩の藩老だった熊田 恰が、「自分が生き延びようとすれば、この難局を乗り越えることができない。」と語ったことや熊田 恰の死が敵方(てきがた)の陣営の心を動かしたことなどが綴られています。代表の三宅さんは、「死をいとわず、武士としての道を示した熊田 恰の生き方は今の人の感覚とは異なるが、責任を背負う覚悟という点は今に通じると思う」と話していました。