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週刊かわら版

倉敷市立自然史博物館 熊本の豪雨で水没した植物標本を洗浄

倉敷市立自然史博物館

2020年8月4日

倉敷市立自然史博物館は、熊本県の人吉城歴史館(ひとよしじょうれきしかん)から7月中旬に「令和2年7月豪雨」で水没した約3万点の植物の標本の修復作業を依頼されました。これを受け自然史博物館は、水没した標本およそ400点を引き取り、狩山俊悟(かりやましゅんご)学芸員が中心となって洗浄作業に取り組んでいます。4日は、職員と自然史博物館の友の会の会員の5人が7回目の作業に臨みました。まず狩山学芸員は、ピンセットを使って標本を包んでいる新聞紙を慎重に剥がしていきました。台紙から標本を剥がし終えると、水で濡らした筆で、標本や台紙についた泥や青カビを丁寧に取り除いていきました。洗浄した標本は、70度の高温でカビなどを殺菌できるという乾燥機に2日間入れました。洗浄の作業は、標本を傷つけないように慎重に取り組む必要があるため、一日20点が限度で、全てを洗浄するには合計で20回作業を行うということです。