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週刊かわら版

釜石市根浜で合同慰霊祭

岩手県釜石市

2021年3月7日

岩手県釜石市の根浜地区で、震災で亡くなった人たちなどを悼む合同慰霊祭が行われました。岩手県釜石市の根浜復興団地前の公園にある、地蔵尊の前で、根浜親交会(ねばましんこうかい)が主催する合同慰霊祭が執り行われ、およそ30人の住民があつまりました。根浜親交会の前川昭七(ショウシチ)会長は、震災から10年の月日を振り返り、いつ起きるかわからない災害への備えを忘れず、防災意識を高めていくことを呼びかけました。2011年3月11日の午後2時46分に発生した、マグニチュード9の巨大地震は、根浜の集落ごと、18メートルもの津波がのみこみ、海に引きずり込んでいきました。町の人々は宝来館での避難生活、盛岡への避難、仮設住宅での不自由な生活を経験しながら、翌年には高台への移転を決め、釜石市に要望書を提出しました。被災直後から始まった、玉島との交流も、互いの行き来を通して育み、2018年4月に復興団地が完成した記念式典にも根浜復興支援実行委員会の会員らが参列しています。慰霊祭では、巨大地震の発生時間の午後2時46分に合わせて、出席者全員で黙とうし、出席者全員が、献花を行いました。