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たましま干潟と鳥の会 コアジサシデコイで繁殖保護
倉敷市環境学習センター
2025年3月28日
開発によって消滅した干潟やその周辺の環境を調査し、保護活動を実施している「たましま干潟と鳥の会」が野鳥「コアジサシ」の模型に色を塗るイベントを開きました。 28日の午前10時から、倉敷市環境学習センターで、渡り鳥などの生物の生育環境の保全につとめているたましま干潟と鳥の会が「ペイントしよう!コアジサシ デコイ」と題したイベントを開きました。コアジサシは、オーストラリアや東南アジアで越冬し、夏に日本で繁殖がみられる渡り鳥で、カモメの仲間です。西井さんによると、1990年頃には日本全国に10万羽程のコアジサシが渡ってきていましたが、近年は5000羽程度になっているそうです。玉島では、2007年に1000羽程度が観測されていますが、近年は100羽まで減少しています。 コアジサシは、海岸や干潟、河口など、開けた水辺に飛来し繁殖しますが、開発などにより、繁殖できる場所が減ってきていることが、減少の原因の一つと言われているそうです。また近年、岡山県内では、玉島ハーバーアイランドなど、限られた場所でしか繁殖が観測されていないことから、多くの人にコアジサシを知ってもらうことを目的にイベントを行っています。 今回のイベントには、春休み中の家族連れや、県立玉島高校の生徒など、およそ30人が参加し、それぞれがコアジサシの模型に、アクリル絵の具で色をつけていきました。 中には、絵の具まみれになりながら、世界に一つだけのカラフルなコアジサシを作る子の姿もあり、春休みの良い思い出になったようです。たましま干潟と鳥の会の代表をつとめる、長尾の西井 弥生さんは、「減少が進むコアジサシを多くの人の力で守っていきたいです」と話していました。