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田邉泉と花岡久子 トーク&ランチコンサート

倉敷アイビースクエア

2025年3月30日

富田小学校を含む倉敷市や井原市の小中学校で教師をつとめていた田邉 泉さんがソプラノ歌手の花岡 久子さんと歌とトークのイベントを開きました。 30日に倉敷アイビースクエアを会場に、田邉 泉さんと花岡 久子さんの「トーク&ランチコンサート」が開かれました。 コンサートの前には、富田小学校時代の教え子で、今回の実行委員長をつとめる木下 憲明さんが挨拶に立ち、「人生、自分の好きなことを続けてきたことで多くの人と出会い、夢も実現できたのだと感じました」と述べ、恩師を称えました。 その後、田邉さんがステージに登場し、「オー・ソレ・ミオ」を朗々と歌い上げました。 田邉さんは、太平洋戦争の激戦地だったパラオから日本に家族とともに引き揚げ、その後、富田小学校を含む倉敷市や井原市の小学校や中学校で教員をつとめました。 今回のイベントは、劇団四季でも歌手をつとめていた花岡 久子さんが田邉さんの家族と同じ船でパラオから引き揚げてきたことが分かり、「倉敷で一緒に歌おう」と戦後80年の節目となる今年、実現したものです。 田邉さんは、岡山県の教育庁に勤務していた時に、ストレス解消のつもりで声楽のレッスンを受け始めましたが、まわりの生徒は、音大生や音楽教師ばかりだったそうで、それ以来、本格的に歌の研鑽を重ねてきました。 また田邉さんの後には、花岡さんが登場し、「エーデルワイス」を歌いました。 田邉さんは、自身がパラオから引き揚げた体験と父親の日記を元に「命の一升瓶」という題の小説を書き上げていて、教え子が実行委員会を作って「出版祝賀会」を企画しましたが、新型コロナウイルスの影響で実現することができませんでした。 今回のイベントも教え子たちが実行委員会を作って開催に漕ぎつけ、今年の5月で89歳になる田邉さんも舞台の上で感無量な表情を見せていました。