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福武一心展
倉敷市立美術館
2025年4月1日
乙島にアトリエを構え、絵画の創作活動を行っている、福武 一心さんの個展が倉敷市立美術館ではじまり、砂を使った芸術作品が訪れた人の関心を集めています。1日から6日までを会期に、倉敷市立美術館で、「無意識の存在」と題した福武 一心さんの個展が開かれています。福武さんは、乙島にある自宅のアトリエで、およそ60年前から創作活動に取り組んでいる他、岡山や倉敷、玉島で絵画の講師をつとめ、表現する楽しさを伝えています。 これまでは、年に2・3回個展を行っていた年もありますが、現在は、数年に1回のペースで開いています。今回の個展では、砂を使った作品を中心に22点を展示しています。この砂を使った作品には、12・3年前から取り組んでいるそうで、砂は、高梁川河口や、鳥取県の弓ヶ浜など、様々な場所のものを使っています。作品は、パネルに色を塗り、動物の皮や骨などを煮出し、抽出して作られる接着剤、膠を塗ったあと、その上に砂をまいていきます。そして1日ほどたって膠が乾き、余分な砂を落としたあと、無意識のまま、楽しみながら筆を走らせたそうです。作品の黒い部分は、煤を集めて膠で練ったもので描いています。 砂は、採って来た場所によって色が違うそうですが、パネルに塗っている色が移り変色するなど、一つひとつの作品に深みがあり、近くでみても、遠くから見ても楽しめるものとなっています。この福武一心展は、4月6日(日)まで、倉敷市立美術館で開かれています。