船穂の中新田にある川添神社で恒例の春祭りが４日と５日に開かれ、初日は、備中神楽が奉納されました。スサノオノミコトが祀られている中新田の川添神社では、毎年、五穀豊穣を願う春祭りと収穫に感謝する秋祭りを行っています。春祭りの初日となった４日の午後６時から社殿で、井原市を拠点に活動している「北山社」の代表の守屋 弘旨さんを祭主に神事が営まれました。 そのあと、神社の鳥居の前に設けられた舞台で備中神楽の奉納が行われました。今年は、北山社の太夫が、「国譲り」や「大蛇退治」といった演目を披露しました。中新田町内では、７つの町内が１年ごとに神社の氏神を守り、世話をする「神当町内」を務めていて、今年は、中野町が当番の年となっています。この春祭りは、新型コロナウイルスの影響により、２０２０年から、神楽の奉納などの時間を午後１時からに変えるなど形を変えて行っていました。 今年からは、ようやく従来の夜に戻して開催することができました。訪れた人たちは、神社の前にある土手の階段に腰をかけるなどして、伝統の舞を堪能していました。なお、５日には、町内の氏子に、家内安全などを祈願する御札や餅が配られたということです。