たまテレちゃんねる

たまテレニュース

良寛の紙芝居を披露 岡山県良寛会 研修講座

玉島市民交流センター

2025年9月4日

玉島ゆかりの僧、良寛の遺徳を顕彰しようと活動している岡山県良寛会が一般の人にも広く参加を呼びかけて研修講座を開きました。4日の午前10時から島市民交流センターを会場に、岡山県良寛会が主催する「良寛さんへの誘い」と題した研修講座が開かれました。 研修講座ではまず、岡山県良寛会の菊池 東会長が挨拶に立ち、「今の子どもたちは、良寛の逸話を聞いたりする機会が無くなっているので良寛のことを知ってもらえるように今後も研究を進めていきたい」と述べました。 つづいて、岡山県良寛会の副会長で、研究部長もつとめている後藤田 恵子さんが、今回の研修講座の内容を説明しました。岡山県良寛会は、昭和61年に発足して以降、良寛の遺徳を顕彰しようと多い時で年に8回程度、会員を対象にした研修講座を開催しています。 来年は、発足40年の節目を迎え、記念の行事も計画していることからより多くの人に会の活動について知ってもらおうと、新聞などを通して一般の人にも広く参加を呼びかけて今回の研修講座を開催しました。 今回の研修講座の題材に取り上げられたのは、童画画家の黒崎 義介が昭和20年に発表した「良寛さま」という題の紙芝居です。 この紙芝居は、新潟にある良寛会の一つ「良寛クラブ南魚沼」が平成21年に復刻し、平成26年に増刷しています。 現在、クラブが所有している紙芝居は残り少なく、そのうちの1冊を岡山県良寛会の後藤田さんが、今年の6月に南魚沼で良寛会の全国大会が行われた際に現地で購入しました。 紙芝居では、良寛さんが子どもたちとかくれんぼをして、気付かれないまま夕方を迎えてしまったという逸話や田植えで忙しいお百姓のために良寛さんが子守をかって出る逸話などが紹介されています。 この日は、新聞の告知を見て参加した人を含めおよそ60人が聴講に訪れ、紙芝居を読む後藤田さんの柔らかな語り口と牧歌的な絵を通して良寛の優しい人柄に思いを馳せました。 また、この日は、岡山県良寛会・顧問の森石 武士さんが良寛が玉島に残した歌や書などの文化について語りました。