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昭和水門 海水流入の修繕工事

昭和水門

2025年9月8日

昭和水門から里見川に海水が入り込み、周辺の農地に被害が拡大している問題で8日の早朝からその原因となっている個所の修繕工事が行われました。 海水が里見川に流れ込み作物への影響が広がっている玉島阿賀崎の昭和水門で、8日の午前6時から応急処置の工事が行われました。今年8月、昭和水門とつながる里見川流域の農家から「海水が流れ込んできている」という指摘が岡山県の河川課に寄せられました。塩分濃度の測定を行った結果、最大で通常の96倍の値が確認され、その原因が、水門の隙間から海水が流れ込むのを防ぐ「水密ゴム」の破損であることがわかりました。その後、農家への説明会を開きましたが、具体的な対策が示されないまま農作物への被害が拡大しています。水門の工事にあたる備中県民局建設部管理課によると、海水が流れ込む要因となっている「水密ゴム」の応急処置を行うには、潜水による作業が必要になることから、水圧の対策などを理由に、応急処置の工事は今日まで見合わせてきました。こうした現状に対し倉敷市はこの問題に対する早期対応を岡山県に要望する動きを続けています。 昭和水門は高潮や津波の発生時に被害の軽減を図る目的で、1975年に建造されましたが、老朽化が進み、機能の不全が懸念されてきました。昭和水門は2017年にも工事のために設けられていた仮設のゲートが破損し、里見川に海水が流入しています。この日は海水が流れ込む要因となっている「水密ゴム」の応急処置を行うため、潜水による作業が行われました。この応急処置の作業は玉島港の満潮の時刻が近づいてきたことから午前9時すぎに一旦中断し、午後3時から再開されました。なお、今回の昭和水門の修繕工事は8日に完了しています。