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倉敷市議会文化産業委員会 昭和水門を視察
昭和水門
2025年9月16日
里見川に海水が流れ込み、今月8日に原因となる箇所の修繕工事が行われた昭和水門に、倉敷市議会の文化産業委員会の一行が視察に訪れました。阿賀崎にある昭和水門から里見川に海水が流れ込み流域の農家に大きな影響が出た問題で、岡山県は、今月8日にその原因となっている箇所の修繕工事を行いました。その後の水門の現状を把握しようと、16日には、倉敷市議会の文化産業委員会の一行が視察に訪れました。この塩害の問題は、今年の8月に、里見川流域の農家から「海水が流れ込んでいる」という指摘が、岡山県の河川課に寄せられたことが発端となっています。県は、水門の隙間から海水が流れ込むのを防ぐ「水密ゴム」が破損していることが原因であることを特定しましたが、この工事を行うには、潜水による作業が必要で水圧の対策などを理由に作業を見合わせていました。県が修繕工事を行わない間も水門から里見川への海水の流入は続き、周辺の農作物への被害が拡大する結果となっています。この日は倉敷市議会の文化産業委員会の一行が視察に訪れましたが、委員会メンバーの中には荒木 竜二議長や玉島選出の議員も含まれており、岡山県備中県民局建設部の職員からの説明に対し、対応が遅れていることなどについて、積極的に質問が出されました。また新倉敷駅の北側にある道口川五丁池水門も破損しているため、塩害による被害の拡大が懸念されています。2年前から指摘を受けながら、今日まで具体的な対応をしてこなかった岡山県に対し、その理由を問い詰める場面もありました。元々、昭和水門は高潮や津波の被害の軽減を図る目的で建造されましたが老朽化が進み、以前から機能の不全が懸念されてきました。また2017年には、水門の工事のために設けられていた仮設のゲートが破損し、里見川に海水が流入したこともあります。そのたびに応急処置を繰り返してきた岡山県ですが、視察した倉敷市文化産業委員会のメンバーからは「水門を新設すべき」との意見もありました。先日の倉敷市議会一般質問でもこの水門の問題を取り上げた、玉島地区選出の赤澤 温幹議員は、玉島の農家の被害拡大はもちろん、防災の観点からも、「このまま放置していれば玉島地区が全滅する」と訴えるなど、岡山県と倉敷市の議論は、この問題に対する温度差が露呈される形となりました。この後、玉島支所で行われた岡山県備中県民局建設部と倉敷市文化産業委員会との意見交換会は非公開で行われ、塩害により農作物の被害を受けた市民に対する対応についても議論が行われました。保証の問題だけでなく、一日も早く塩水を除去すべきとの意見も出されましたが、岡山県備中県民局建設部から具体的な対応策についての発言はありませんでした。なお、この昭和水門破損の問題については10月2日木曜日の玉島テレビの番組で詳しくお伝えします。