たまテレちゃんねるTOP
たまテレストリーミング
たまテレニュース
郷土作家遺作展
倉敷市立美術館
2025年11月11日
倉敷市文化連盟などが主催する「郷土作家遺作展」が倉敷市立美術館で始まり、今回は2018年に他界した南浦出身の工芸作家、原田 杜子史氏の作品などが展示されています。 11日から倉敷市立美術館1階の第1展示室を会場に今回で51回目となる「郷土作家遺作展」が開催されています。 この遺作展は、倉敷市ゆかりの作家が遺した功績をより多くの人に知ってもらおうと、倉敷市文化連盟などの主催で行われているものです。 今回は、児島で医師として働くかたわら、鉛筆画を中心に多くの絵画を創作し、2020年に亡くなった村山 正則氏と玉島の南浦出身で、2018年に亡くなった工芸作家の原田 杜子史氏の作品が展示されています。 このうち、原田 杜子史氏は、1934年に生まれ、高校在学中から漆芸の勉強を始めました。そして高校を卒業してから6年間漆の工房で技術の習得につとめ、その後は、日展の工芸部門で入選を重ねるなど、工芸作家として活躍しました。 また、倉敷でオーストリアの現代アートの作家の交流展を開催するなど、国際交流にも大きく貢献しています。 さらに原田さんは、倉敷市立美術館の初代館長とも親交が深く、今回、展示されている作品の中には、市立美術館の床のタイルの大きさを意識して制作したものもあります。原田さんの作品は、自由に配置できるのも魅力で、展示されるたびに異なった印象を味わうことが出来ます。 また、村山氏は、画業だけでなく、エッセイストとしても活動していて、2016年には聖良寛文学賞を受賞しています。 この郷土作家遺作展は、今月16日(日)まで倉敷市立美術館で開かれています。

