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岡山三川水質汚濁防止連絡協議会 水質事故に備えた現地訓練

柳井原地区河川防災ステーション

2025年11月14日

岡山河川事務所と岡山県、それに倉敷市などの岡山三川沿いにある市や町などが加盟している団体、岡山三川水質汚濁防止連絡協議会が水質事故に備えた訓練を行いました。14日の午後1時30分から、船穂町にある柳井原地区河川防災ステーションにある親水堤防で、水質事故に備えた訓練を行いました。開会式では、岡山河川事務所の土井 学さんが挨拶に立ち、今年発生した水質事故について説明した後、「被害を最小限にするためには、皆さんの迅速かつ適切な初動対応が求められます。今回の訓練を通じて実践的な技術を学んで、有意義なものにしてほしいです」と述べました。この訓練は、工場などの操作ミスや交通事故などによって、油類が河川に流出する水質事故が発生した際における、初動対応能力の向上を目的に、平成28年から毎年一回、行われているものです。訓練には、岡山三川水質汚濁防止連絡協議会に加盟している、国土交通省中国地方整備局岡山河川事務所や岡山県、また倉敷市などの職員40人が参加しました。 開会式の後、参加者をAとBの二班に分け、訓練が行われました。 A班の訓練でははじめに、水質事故が起きた際に、油類を食い止めるために使われる「オイルフェンス」を、川岸に固定するために使うロープの結び方を学びました。 訓練では、古くから船舶関連で用いられてきた「巻き結び」と「モヤイ結び」の2つの結び方を学び、実際にロープを使って練習しました。 B班では、油膜実験が行われ、参加者は灯油やエンジンオイルなど水質事故で最も流出する油類の匂いや水に浮かんだ時の特徴などを確認しました。 岡山河川事務所によると、11月現在、岡山県では24件の水質事故が起きていて、そのうち14件で油類の流出が発生しています。この後、参加者は、長さ40メートルほどあるオイルフェンスを、実際の池に張る訓練を行い、汚濁被害を最小限に抑えるために必要な知識と技術をより一層深めました。