備中松山藩士、熊田 恰をテーマにした特別展が、西爽亭で開かれています。矢出町にある西爽亭で、備中松山藩士の熊田 恰をテーマにした特別展が、１６日までの３日間の日程で行われています。この特別展は、熊田 恰を顕彰するために活動している備中甕江座が、１６日に熊田 恰についての芝居を上演するため、より多くの人に会場に足を運んでもらいたいと企画されたものです。今回の特別展では、備中松山藩主の護衛隊長で、旧幕府軍につき、朝敵となった備中松山藩の藩士を救うために、西爽亭で自ら命を絶った熊田 恰に関する史料や書画など１２点が展示されています。会場には、恰が部下の命を救うために書いた血の飛び散った嘆願書の草稿や、門弟に授けた新陰流の型を記した「太刀目録」や「免許状」などが展示されています。 また、恰が自身の妻へ送った直筆の手紙など、この特別展でしか見ることが出来ない貴重な史料も見ることが出来ます。その他、熊田 恰が愛用していた、鹿の皮を使った甲冑と野太刀を高梁出身の洋画家 前田 吉彦が描いた掛軸も併せて展示されています。この「熊田恰 特別展」は、１６日(日)まで矢出町にある西爽亭で開かれています。なお、１６日の午後２時からは、備中甕江座による「熊田恰」の芝居が上演されます。どちらも入場無料となっています。